天然酵素を用いた環境課題の解決環境

酵素の基礎知識

酵素が期待される理由

酵素とは何なのか?また、酵素はなぜ私たちの暮らしや環境保全に役に立ち、
期待されているのでしょうか?分かりやすくご説明します。

Q. 酵素って何?

酵素はタンパク質の一種です。

タンパク質は、地球上のあらゆる生物の体を形成する基本的な物質です。タンパク質の種類は10 万種あると言われています。


人の体では、20%がタンパク質で構成されています。(水分60%~ 70%・残り が脂肪など)筋肉、臓器、血液、皮膚・・・そしてここでの主役となる酵素もタ ンパク質で構成されています。

Q. どんな役割をしているの?

生体には欠かせない仕事をしています。

例えば、生物が生きるためには食べる必要があります。しかし食べた物質そのままでは体は利用できません。食べたものを消化したり、エネルギーを生み出す必要があります。そこで、活躍するのが酵素です。酵素が生化学反応の仲立ちを行い、消化やエネルギーを生み出すのです。

また植物においても、酵素が欠かせない役割をしています。光合成には酵素の働きがかかせません。また葉が紅葉するのも酵素の働きによるものです。

酵素の働き
Q. 酵素にはどんな性質があるの?

種類の酵素は1 つの働きしかしません。

酵素には特徴的な性質があります。それは、1種類の酵素は1つの働きのみしか行わず、しかも目的の物質にだけ作用する、というものです。

デンプンに働きブドウ糖を作る「アミラーゼ」 、タンパク質に働きアミノ酸を作る「プロテアーゼ」、脂肪に働き脂肪酸を作る「リパーゼ」、植物細胞の細胞壁に働き植物組織を崩壊する「セルラーゼ」 など、それぞれの役割が決まっています。

Q. どんな環境で働いているの?

30 ~ 40℃程度の温度でいちばんよく働きます。

ほとんどの酵素は、30~40℃程度の温度でいちばんよく働きます。タンパク 質であるため、極端な高温・低温にさらされたり、乾燥したり、強い酸やアルカ リにさらされると壊れて活動できなくなってしまいます。

また、酵素の働きは、酵素の反応で生成された物質がある程度まで増えると、周 囲の環境にあわせて、自動的に反応をストップさせ、その物質が増えすぎないよ うにする働きがあります。

酵素の働き
Q. 酵素は何に使われているの?

身近なところでは発酵食品を作る時に利用されています。

酵素は人類に古くから利用されてきました。

身近な例では、発酵食品を作るときに利用されています。
・水あめや麦芽糖を作る アミラーゼ
・納豆を作る ナットウキナーゼ
・チーズを作る 発酵菌のなかにあるレンネット
・肉類をやわらかくする パパイン

Q. 洗剤にも使われているの?

酵素の分解洗浄力を利用した製品も多くなりました。

最近では、洗剤に配合された商品が市販されるように、酵素の分解洗浄力を利用 した製品を目にする機会も多くなりました。
デンプン に働く「アミラーゼ」・ タンパク質 に働く「プロテアーゼ」・ 脂肪 に働 く「リパーゼ」植物細胞の細胞壁 に働く「セルラーゼ」 などがあります。

酵素が落とす汚れ

環境興研では、植物性天然酵素による、分解洗浄力だけを利用した製品を用意しています。

酵素研究は人類の英知!

2009 年のノーベル医学生理学賞は1985 年にテロメラーゼ発見と機能解明に関与した3 人の学者に授与されました。生命の寿命にかかわるテロメアの長さに関係し、そのテロメアの活性に影響する酵素テロメラーゼを発見したものです。その他酵素研究に関わるノーベル賞はたくさんあります。

酵素の発見はノーベル賞となるくらい、人類の生活にかかせない研究なのです。

このように、長年にわたり、酵素の研究がなされてきた結果、様々な発見・開発がされています。今後ますます、酵素の製造・用途開発に関する研究が進み、さらに役立てられることが期待されています。

Q. 他にはどんな事に役立つの?

水槽や池の水にも

水槽の水を放って置くと、アオコ(青粉)が発生し、いずれ水が腐敗してしまいます。適当な酵素を投入すると、アオコを防止・除去する効果が確認できます。

アオコの正体である藍藻はバクテリアと同様の単細胞の原核生物です。アオコの細胞には細胞壁と脂質を含んだ外膜で守られています。酵素で脂質の殻を溶かし分解することで、消滅させます。もちろん、飼育されている魚などの生物への影響はありません。

酵素がアオコを分解

また、植物にも適当な酵素を与えると、植物の生育が著しく向上することが確認できます。これは、土中の酵素が有効微生物を増殖させるとともに、腐敗菌の増殖を抑え、土壌環境を改良する働きが確認されています。

また、ダニや植物の害虫に対する殺虫効果も確認されています。酵素がダニなどの表皮の成分を分解・融解するため、気門を塞いで窒息させる働きをするためです。もちろん毒性はありませんから、ヒトを含む動物や農作物には影響を与えません。

地中の環境を改善するので、作物が健康に生育することができます。作物が健康になることで、化学肥料の量を減らすことも可能となり、環境保全に役立ちます。/p>

植物の成長促進

環境保全への用途研究が進行しています。

このように、酵素は環境を整える効果に期待できるため、環境保全への活用が注 目されています。

環境興研でも大学・民間・地域と各種プロジェクトを進行させています。